美術品・骨董品転売、最新の仕入れ事情や手法、注意点などを解説
美術品・骨董品転売、最新の仕入れ事情や手法、注意点などを解説
絵画や陶磁器、アンティーク家具など美術品や骨董品は、転売でも人気の商品です。
しかし、高価な割に偽物や贋作が多いこと、仕入れが大変なことなどデメリットや注意すべき点も多いです。
今回は美術品や骨董品の転売に興味のある方へ、転売を行う上で重要な仕入れのノウハウや、人気の商品、今後の美術品の転売について詳しく紹介していきます。
美術品や骨董品を仕入れる前に
まずは美術品や骨董品を仕入れる前に準備しておくべきことを紹介します。
資金を多めに用意する
できる限り多めの資金を確保してから骨董品を使った物販ビジネスに取り組みましょう。
買取店や市にも出向いて掘り出しものを見つけなければなりませんが、驚くほどの安い価格で売られているものから数十万円の値が付くものまで様々です。
古物商許可証の取得が必要
骨董品を転売する場合、古物商許可証を取得しておく必要があります。
この許可証があることで、骨董品やアンティークなどの古い品物を販売することができます。
美術品・骨董品仕入れる方法
美術品や骨董品を仕入れる代表的な方法について紹介していきます。
ネットオークション
一番手軽に美術品や骨董品を仕入れられる方法として、ヤフオクなどのネットオークションが挙げられます。
商品群も様々で、市場価格の調査や落札状況などをリアルタイムに確認することができます。
ただし、オークションの場合、仕入れ価格が吊り上げられ高くなりがちです。
資金にある程度余裕を持つか、諦めることも必要になります。
デパートなどでの販売展示会
デパートなどでの特設会場で開かれている販売展示会もチェックしておくべきところです。
中には、高価な骨董品の作品ばかりが展示されていることもありますが、絵画では新進気鋭の作家の作品が多く、比較的安価に購入することができます。
また、実際に目で見て作品を確かめることができますし、販売員の方に作品の背景などを尋ねて、今後の価値がどうなるかなど予想することもできます。
美術や骨董に関する勉強も兼ねて、一度行ってみるとよいでしょう。
注意すべきは、販売員がやや強引に営業をかけてくる場合があることです。
美術品や骨董品はそれなりに金額が発生するものも多いため、営業トークに乗らず、無駄な仕入れをしないことも転売では大事です。
アーティストの個展
特定のアーティストの作品を狙って仕入れたいなら、個展で仕入れることが適切です。
ネットオークションに比べ安価で仕入れることが可能になり、狙っている作品をピンポイントで購入できることもメリットです。
しかし、不定期開催で、人気のある作家の場合、狙い目の商品が早々に売れてしまうこともありますので、チャンスを逃さないように情報収集をする必要があります。
美術品や骨董品の仕入れは、とにかく情報の新鮮さが大事です。こちらの記事の仕入れのリサーチ方法も参考にしてみてください。
売れやすい美術品・骨董品
転売で売れやすい美術品や骨董品について代表的なものを紹介していきます。
絵画・写真
美術品というと、代表的なものは絵画や写真です。
作品の状態や希少価値などにも左右されますが、売れやすく、かつ高額で取引されやすいものです。
仕入れが高価なイメージもありますが、有名な画家や写真家の作品でもピンキリで、数万円程度で仕入れることができるものもあります。
ただし、贋作や偽物の作成が簡単にできるため、鑑定書付きの物を仕入れるなど気をつけなければならないことも多いです。
版画
直筆(原画)の作品は希少性が高く、必然的に市場に流通する量も少ない傾向です。
ですが、版画した作品はコピー可能なため、点数が多くなります。
必然的に市場に流通する量も多くなるため、転売できる可能性が高くなります。
また、作品を作った作家の活躍次第で、将来値上がりする可能性もあります。
いわゆる現代作家の作品は手に入れやすい点からも多く転売されているのです。
壺・陶磁器
水差、花入などの陶磁器や壺も売れやすい骨董品のカテゴリです。
形の大きいものや、綺麗なもの、美的部分で完成度の高いものは高値で高く取引されやすいです。
柄や色彩の繊細さ、作成方法が斬新で量産しにくいものは希少価値が高く、より高額で転売されます。
アンティーク家具
アンティーク家具も高値で転売されやすい商品です。
アンティーク家具は、今では使われていない素材で作られたものや、職人たちが一つ一つ丁寧に作り上げた唯一無二のものが多いため高額で取引されています。
転売のために仕入れる場合、場所を取るものが多いため、あまり多く仕入れることはできませんが、高額での取引も望めるので、適宜狙っていきたいところです。
美術品・骨董品の価値が決まるポイント
美術品や骨董品はどのような部分で価値が変わってくるのでしょうか。そのポイントについて紹介していきます。
新たな表現・思想が備わっているか
従来の作家や作品と異なる新たな表現や思想・作成方法がその作品に表されているかということも転売での価値を大きく変えるポイントです。
資産としてみているから
社会が不安定な状態になると、貴金属をはじめとした持ち運びが可能な価値の高いものに需要が集まる傾向があります。
美術品や骨董品も布にかぶせて持ち出すことができます。
このような理由で現物として存在する美術品や骨董品は資産として見られ、より高い価値が付くこともあるのです。
さらに株や債権などのリスク分散も兼ねて、現物がある美術品や骨董品への投資を行う資産家もあるため、高額な取引が行われているのです。
製作者
絵画や骨董品で転売して高価な取引がされるのかは、製作者がポイントになってきます。
製作者が無名であれば当然安く仕入れることができますが、価値も付きづらく高額な取引にはなりません。
有名作家であれば、高額で転売することができます。しかし、仕入れ値も高くなることを覚悟しなければなりません。
また有名な製作者の未発表作品はより高価な取引になりやすいです。
これは希少性が高く、コレクターから需要があるため、高額で取引されるのです。
年代
絵画や壺などの骨董品は年代も価値に関わる重要なポイントです。
基本的には、古い年代のものであればあるほど、高額で取引される傾向があります。
その理由は希少性によるものです。古い年代の作品ほど現存数は少なくなります。
そのため、希少性が高くなり、高価な取引になりやすいのです。
美術品や骨董品を扱うデメリット、注意点
美術品や骨董品を転売する際に注意して頂きたいことや、デメリットについて紹介します。
取扱う商品によって利益率が大きく異なる
転売ビジネスの利益率は、商品カテゴリによって大きく変わってきます。
数百円で買った本が実は市場相場では数万円という値段で取引されていることもあります。
しかし、CDやゲームソフトなどは数十円や数百円程度の利益にしかならず、取り扱う骨董品やアンティーク製品によってかなり差があることを理解しておきましょう。
譲渡所得の対象になる可能性も高い
転売価格が大きな美術品や骨董品になる場合、譲渡所得についても考えなければなりません。
譲渡所得は、1点当たりの価格が30万円以上だった場合に、税金計算の対象となります。
レプリカが流通していることもある
高額になりやすい絵画や、量産性のある陶器類には、レプリカが流通していることも多くあります。
あくまでも、レプリカは複製であり「偽物」や「贋作」ではありませんが、本物よりは当然価値が落ちます。
仕入れた作品がレプリカかどうか鑑定で明らかにしておきたいところです。
美術品に精通した人だけでできる
美術品や骨董品の転売を行う上で最も大切なことは、自分が仕入れるカテゴリの作品に対してそれなりの知識が必要です。
ヤフオクなどで出品する場合、購入希望者から年代や作者の質問、そして本物かどうかなどかなり深い所まで突っ込まれることになります。
その際、自分の扱っている商品に対して知識がないと、相手に明確な返答ができないことで不信感を与え、購入に繋がらない可能性もあります。
贋作を見分けるポイント
美術品や骨董品を扱う上で避けては通れないのが、贋作を見分けることです。
この見分けが出来ずに販売してしまうとトラブルに発展することになります。
このトラブルを避けるために、贋作を仕入れずに済むポイントについて紹介していきます。
世界中にある美術品や骨董品を含めたすべての作品のうち、20~50%は贋作だと言われています。
有名作家や高額で取引されるものほど贋作や偽物は多くなり、被害が増えているのです。
これから美術品や骨董品の転売で高額な取引を行いたい場合、是非おさえておいてください。
作者のサイン
まず贋作や偽物かどうかを判別する際に見ておきたいのが、製作者のサインです。
サインは製作者の筆跡で、どんなに真似をして書いたとしてもサインの一字一句まで完璧にコピーすることはできません。
プロの鑑定士もまずは製作者のサインをチェックして贋作や偽物かどうかを見極めています。
素人が見極めることは難しいですが、サインがあった場合、本物の写真と照らし合わせて確認するようにしましょう。
タッチの違い
贋作か偽物か見極めるポイントとして、タッチの違いも注目したいところです。
絵画では、キャンパスや絵具の違いから偽物と本物を見分けることができます。
また陶器などの骨董品でも柄の付け方や彫り込みの深さなどで筆の走らせ方などに違いが出ます。
贋作で特に多いのが柄や模様をコピーして貼り付けただけの作品や、絵具として使った素材が本物と違い、色合いや輝きに大きな差が出ていることです。
年代
美術品や骨董品が本物であれば、作品の製作時期と作風の一致を確認することができます。
しかし、偽物や贋作であれば、作者の作風が公表されている製作時期と合っていないことが多く、この場合はほとんどのケースで偽物と判断されます。
有名作品を転売したい場合、あらかじめ仕入れる前に、作品がいつ作られ、製作者の背景や工房で同時期に作られていたものなどの知識をあらかじめ叩き込み、仕入れへ向かうべきでしょう。
贋作や偽物の見極めに自信が持てない場合
ここまで美術品や骨董品の贋作や偽物の見極め方を紹介してきました。ただ、そう簡単に見極めが出来るほど甘い世界ではありません。
どうしても見極めが出来ない、自信がない、そのような場合はプロの鑑定士に依頼してみましょう。
依頼費用は大体3~5万円が相場で、他に出張費などがかかることがあります。
費用はかかりますが、確実に価値や贋作かどうかの見極めができるので、安心して取引ができます。
また、自分で鑑定士になることも有効な手段です。
美術品や骨董品の転売で生計を立てていく場合、時間はかかりますが学芸員や美術館などに就職し、目を養いつつ得意なジャンルを確立するのも良い方法です。
今後の美術品・骨董品転売
美術品や骨董品転売で、これまでの概念を大きく変える手法が出てきています。
デジタル美術品やNFT、ブロックチェーンを使ったこれまでと異なる転売方法について紹介していきます。
昨今、現物のないデジタルの世界で完成させた「デジタル美術品」が多く取引されるようになってきました。
デジタル絵画は、簡単に複製が可能で、インターネットを経由して世界中に拡散されてしまいます。
従来のデジタル絵画は、どれが本物の証明になるのか見極める印が無いため、真贋を見極めることは困難で、あまり流通することや価値がつくことがありませんでした。
ところがテクノロジーが進化で、NFTという替えの効かないことを証明できる技術が生まれたことで、その絵画のデータがオリジナルかどうか証明できるようになりました。
このオリジナルの作品を証明するNFTが生まれたことにより、デジタル絵画の価値が爆発的に高まったのです。
そして、NFTを使ったデジタル絵画では、転売する際に付加価値を追加することができます。
絵の購買代金の一部を芸術家や、最初に買った人に通貨が還元されるプログラムを追加することで、転売されるたびに購買代金の一部を還元できるようになるのです。
このNFTの活用はデジタル絵画だけでなく、写真や動画、アニメなど様々なコンテンツに対象範囲を拡大しています。
中でも、スポーツの決定的瞬間をとらえた写真や、デジタルチェキとも言われるアニメのキャラクターやアイドルの写真や動画に人気が集まっています。
唯一無二であることを証明する技術が生まれたことにより、デジタル絵画の価値は現物の美術品や骨董品と同様、もしくはそれ以上に高まりを見せる可能性があります。
このデジタル絵画、皆さんでももちろん購入することができます。
購入するためには、イーサリアムと言われる仮想通貨が必要です。
この仮想通貨を購入するためには、仮想通貨自体を買うことや、仮想通貨を入れるウォレットの準備などが必要です。
仮想通貨やブロックチェーンに関する市場は大きく広がりを見せています。
様々な企業や、アーティストが作品をNFTで発表し、今後さらにコンテンツやサービスの増加が考えられます。
転売においても、今後は現物だけではなく仮想世界の作品の価値にも注目すべきでしょう。
最後に
今回は美術品や骨董品の転売の仕入れを中心に最新情報をお伝えしてきました。
贋作や偽物が多く、仕入れ価格も高くなる美術品や骨董品は転売の中でも難易度は高いものと言えます。
しかし、本物の作品には常に価値がありますし、美術のトレンドなどを掴めば、無名作家の作品でも時間をかけて価値が高まることもある非常にロマンあふれる転売方法です。
今回紹介した仕入れ方法を参考に、美術品や骨董品を転売してみてはいかがでしょうか。
また、デジタル美術品も高値で取引されているので、併せて調査してみてください。
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